知多北倫理法人会の設立10周年記念講演会に参加させていただきました。
講師は、世界のトヨタが学びにくる「奇跡の会社」 伊那食品工業株式会社の代表取締役 副社長 塚越英弘様です。
テーマ「年輪経営から学ぶ いい会社の作り方」。
冒頭では少し自己紹介や会社の概要などをお話された後、創業者である塚越会長のインタビューを中心にまとめられた会社様子がわかる動画が流されました。
一番のテーマである“会社が何のために存在するのか”というメッセージ。
「会社は利益を追求するところじゃない、社員を幸せにするところなんだ!」
という強い信念をもって経営しているところがこころに響きました。
一般的に利益が上がったから従業員を雇う会社が多いと思いますが、塚越寛会長の考え方は全く違います。
従業員を雇い入れて雇用を増やす、その上でみなが幸せに働けるようにどうやって利益を上げていくのかという考え方がとても新鮮でした。
地域で雇用を増やすことが地域貢献になり地域活性化になる。
社員を大事にする、環境を大事にする、地域を大事にする。
それでもちゃんと経営ができるんだっていうのを証明するのが塚越寛会長の挑戦だそうです。
そしてそれを実現させてきているから説得力があります。
社員は一人もリストラしない。毎年1000人以上の応募があり30人ほど採用し続けているようです。
しかも48期連続増収増益と作った経営基盤があります。
景気が悪るくても良くても関係ない。
外的な要因に影響されるような他力本願な経営はしない。
従業員が幸せになる会社をつくること、これが一番のいい人材を採用する方法だと思います。
求人広告費にたくさんお金をかけるくらいなら、従業員が幸せになるための設備投資や人材教育などをするのが本来あるべき会社の姿ではないかとととても学びました。
売り上げや利益は「幸せになる」ための手段であり、目的ではありません。
売り上げや利益は、従業員が幸せになるためにつかい残ったお金が利益になる。
本当に大切なことだと学びました。
ありがとうございました。