【制作事例】言葉にならない想いを形に。お客様の「なんとなく」を120%の感動に変えるデザイン制作の裏側

「なんとなく、こんな感じにしたいんだけど、うまく説明できない…」
中小企業の経営者様がデザインを依頼する際、多くの方がこうした悩みを抱えています。しかし、私たちはその「なんとなく」の中にこそ、ビジネスの魂が宿っていると考えています。
もし全てを完璧に言葉にできるなら、プロに頼む必要はないのかもしれません。
こんにちは、エリアウェブです。今回は、一台の軽トラックが「ブランドの顔」へと生まれ変わるまでの制作事例を通じて、私たちがお客様の「言葉にならない想い」をどのように汲み取り、期待を超える「120%の感動」に変えていくのか、その舞台裏をお見せします。
「聴きすぎない」からこそ見える本質。きっかけは一台の中古車でした。
私たちの仕事は、お客様に1から100まで質問することではありません。それは、まだ明確なイメージを持たないお客様を疲れさせてしまうだけです。
「いたか自然農園」代表の井高様とは、本業である工務店(井高建築株式会社)のウェブサイトからのお付き合いです。新規事業の養鶏について販売戦略を共に考える中で、私たちは対話のポイントを絞り、「地域での認知度を上げたい」「マルシェで存在感を出したい」という、事業の本質的なゴールを汲み取りました。
そのアイデアが現実になったのは、井高代表ご自身が「中古のキッチンカーが手に入った」と行動を起こされた時です。
私たちは、お客様の中に眠っていた「想い」と、目の前に現れた「機会」を結びつけ、「動く広告塔」という具体的な解決策をご提案しました。お客様の言葉にならない願いを先読みし、チャンスを形にすること。それが私たちの得意なことです。
プロの「引き出し」が、お客様の期待を超える「最適解」を導き出す
お客様の最初のご要望は「卵のパッケージデザインを、そのまま車に展開してほしい」というものでした。しかし、私たちの経験から、それが最善の策ではないことは明らかでした。
なぜなら、媒体の特性が全く違うからです。この「なんとなく」のイメージを、機能するデザインに昇華させるために、私たちはプロの「引き出し」から、数々の課題を解決していきました。
課題①:開閉で表情が変わる「キッチンカー」の物理的制約
この車は、マルシェで側面を開いて対面販売を行います。つまり、「走っている時(閉じた状態)」と「販売している時(開いた状態)」の2つの顔を持つのです。
そこで、開閉してもデザインが破綻しないよう、緻密な計算を行いました。
重要なイラストやメッセージは開口部にかからない左側に集約し、開口部側には小さな要素をリズミカルに配置。これにより、どちらの状態でもブランドの世界観が保たれるよう設計しています。


課題②:「なんとなく」の雰囲気を再現する、緻密なデザインの再構築
お客様が本当に望んでいたのは、「パッケージをコピーすること」ではなく「パッケージが持つ“こだわりの雰囲気”を車で再現すること」でした。
私たちは、一瞬で通り過ぎる側面、信号待ちで読まれる背面、それぞれの視認性を考慮し、情報の優先順位を再整理。写真のシズル感、イラストの温かみ、文字の可読性といった要素を、車両という新しいキャンバスの上で、最も効果的なバランスに再構築しました。
「すごくいい!」― お客様の“期待を超えた瞬間”に、最高の感動が生まれる
数々の計算と工夫を重ねて完成したデザインをご覧になった井高代表からは、最高の言葉をいただきました。
「すごくいい、いい出来栄えです!マルシェに出た時にも目立ちますし、走っている時にも広告になって、すごくいいです」
この「すごくいい!」という一言こそ、私たちがお様の「言葉にならない想い」を正確に汲み取り、期待を超える形にできた証です。
お客様自身が想像していた以上の「120%の完成度」で応えること。
それこそが、私たちがすべてのプロジェクトで目指しているゴールであり、最高の感動を生む源泉なのです。
あなたの会社にも、まだ言葉になっていない「想い」はありませんか?
私たちは、その「なんとなく」に眠る可能性を汲み取り、ビジネスを加速させるデザインを形にするのがエリアウェブのチームです。
まず、あなたの想いを私たちに聞かせてください。