【制作事例】売れるパッケージデザインの作り方|商品の価値を120%引き出す戦略とは?

中小企業の経営者の皆様、こんなお悩みはありませんか?
- 商品は良いものなのに、価値がお客様に伝わりきっていない…
- 安価な競合商品との違いを、どう表現すればいいか分からない…
- 自社でデザインを作ってみたが、本当にこれで売れるのか不安…
もし一つでも当てはまるなら、今回の記事はきっとお役に立てるはずです。
こんにちは、エリアウェブの伊藤です。今回は、あるクライアント様のパッケージデザイン制作事例を通じて、安売り競争から脱却し、商品の価値を120%引き出すためのデザイン戦略を具体的にご紹介します。
お客様の課題:自作デザインでは「商品の本当の価値」が伝わらない
今回ご依頼いただいたのは、愛知県でこだわりの平飼い卵を生産・販売する「いたか自然農園」様。
ご相談当初、代表(クライアント様、以下代表と記載)はスタッフの方と一緒に考案された「渾身の」デザイン案をお持ちでした。商品への愛情が詰まった、素敵なデザインです。
しかし、私たちはプロの視点から、そこに潜むビジネス上の課題を発見しました。
それは、そのデザインでは「スーパーに並ぶ安価な卵との明確な違い」が伝わりづらく、結果として、代表が目指す「価値で選ばれる」という未来にたどり着けない可能性があったのです。
これは、多くの中小企業が直面する、非常に重要な課題です。
デザイン戦略①:徹底したヒアリングで「ブランドの核」を言語化する
優れたパッケージデザインは、見た目の美しさだけでは作れません。
私たちはまず、クライアントの想いを言語化し、ブランドの核を定義することから始めます。
代表の情熱やこだわり(平飼い、餌、フードロス問題、業界の未来など)は、当初は整理されていませんでした。
そこで私たちは、デザイナーとしてだけでなく、マーケティング専門家も交えた「戦略チーム」の一員として毎週の対話に参加。溢れる想いを一つひとつ丁寧に紡いでいきました。
そして見つけ出したブランドの核が、こちらです。
『これは、単なる卵ではない。鶏と、食べる人と、生産者の未来を考えた“想い”そのものである』
この「ブランドの核」こそが、デザインの方向性を決める、全ての土台となります。
デザイン戦略②:販売チャネルまで考慮した具体的なデザイン提案
ブランドの核が固まったら、次はそれを形にするクリエイティブの段階です。
ここでも重要なのは、「どこで、誰に、どう売るか」というマーケティング視点です。
私たちは、想定される販売チャネルに合わせて、役割の違う3つのデザイン案を戦略的に提案しました。
今回採用されたのは、マルシェやギフトシーンで、食への意識が高いお客様に選ばれるための「プレミアムライン」のデザインです。
そのコンセプトは「手書きの温かみ × ゴールドの高級感」。
- 手書き風のイラストと文字: 人の手で愛情込めて作られた「ぬくもり」や「安心感」を表現。
- ゴールドインク(実際に印刷で使用): 安価な卵とは一線を画す「上質さ」や「特別感」を演出。
この一見すると相反する要素を組み合わせることで、「自然の恵みでありながら、大切な人への贈答品にもなる」という、この商品だけの独自の価値ポジションを確立する狙いがありました。

結論:戦略的デザインがもたらした感動とビジネスの未来
10を超える試作の中から最終案が選ばれた決め手は、二つありました。
- 感覚的な納得感: 代表の奥様が「これが一番好き」と感じた、作り手側の心が動くデザインであったこと。
- 戦略的な有効性: 「商品の価値が最も的確に言葉で伝わる」とチーム全員が判断できたこと。
完成したデザインをご覧になった井高代表からいただいた、以下の言葉がすべてを物語っています。
「めちゃくちゃいいデザインですね!私たちには絶対にできないクオリティです。最初は自分たちのデザインが最高だと思っていましたが、比べてみると全然違いますね。知らなければ、この最初に作ったもので出すところでした(笑)」
この感動と笑顔こそ、私たちの提供価値です。
私たちは単に綺麗なデザインを作るのではなく、クライアントのビジネスを成功に導く「売れる仕組み」をデザインで構築します。
あなたの商品の価値、眠らせていませんか?
もしあなたが、「商品の価値が伝わらない」「デザインで売上を伸ばしたい」と感じているなら、ぜひ一度、私たちにその想いをお聞かせください。
私たちはあなたの事業に並走するパートナーとして、ブランドの価値を最大化するデザイン戦略をご提案します。